知っているようで知らない「シャー芯」の世界

画材の世界

今回のお話は、「シャーペンの芯(シャー芯)」についてお伝えしようと思います。

シャーペンはいろいろありますよね

シャーペン本体はもう言うまでもなく数え切れないほど存在しているので、今更語ることはないかもしれませんが、一応私が使っているのはこのシャーペンです。

上部は手にフィットするような形状になっています。

下部のグリップ部分は弾力性が少しあり、細かい描写をする時に安定して持つことができるため、ストレスなく線が描けるので重宝しています。

ただ、同じ角度で描いていると、シャー芯の片側のみがすり減って、線が太くなってしまいますよね。

私はそれをわざと利用して描いたりしているのですが、常に尖っていて欲しいと思う人は、ストレスかもしれません。

先日文房具売り場に行ったら、「クルトガ」というシャーペンがあったので、チェックしてみました。

その名の通り、芯がくるくる回ることで、片側だけすり減るのを防止する機構が備わっているそうです。

文字を描いたり、製図などの場面で活躍しそうですね。

 

HBとかBとかって何??

ところで、シャー芯のケースに「HB」とか「2B」とか書いてありますよね。

それは芯の「硬さ」「濃さ」の規格なのです。

その意味は、

  • H=「Hard」かたい
  • B=「Black」黒い

Bの数字が大きくなるほど「黒く柔らかく」なり、Hの数字が大きくなるほど「薄く硬く」なっていきます。

そんなB系とH系の間にあるのが「HB」そして「F」です。

ん?「F」?

Fは、「F=Firm(しっかりとした)」という意味で、「HB」よりもH系に近いものだそうです。

HBとF、2つ必要だったんでしょうか…なんてちょっと思ってしまいました(笑)

 

試し書きをしてみました。

「鉛筆くらべ」

さて、せっかくなので、手持ちのシャーペン・鉛筆で比較してみました。

左=HB(シャーペン)、中央=3B(シャーペン)、右=10B(鉛筆)です。

HBと比べて3Bは少し濃いかな…あまり大きな差はありませんね。

一方、10Bはかなり濃いですね。(線が太いので目の錯覚もあるかもしれませんが)

私は、アナログイラストを描く際は、中央の「3B」を使っています。

 

鉛筆と色鉛筆の違い

鉛筆と色鉛筆って形が似てますよね。というかそっくりですよね。

でも、鉛筆と黒の色鉛筆はイコールかというと、そうではないですよね。

両者は何が違うのでしょう。

 

鉛筆の芯は「黒鉛(グラファイト)」と「粘土」を混ぜて、焼かれたものです。

黒鉛という黒い鉱物を、粘土で固めたものが鉛筆の芯で、それを紙になすりつけているわけです。

そして、消しゴムで鉛筆の筆跡が消えるのは、その黒鉛の粉末を消しゴムがその身で紙から引き剥がしているのです。

 

「色鉛筆」は発色するための「顔料・染料」と「タルク」「ロウ」を混ぜて作られているそうです。

まず、「顔料」は水に溶けないもの、「染料」は水に溶ける発色のための粉末です。

「タルク」は粘土鉱物、「ロウ」はロウソクのロウですね。

こちらは高温に弱いので、焼かれてはいません。

消しゴムで筆跡がなかなか消せないのは、消しゴムで剥がせるほど「タルク・ロウ」の粘着力が弱くはない、ということらしいです。

同じ「黒色」でも、鉛筆と色鉛筆では生まれも性質も異なるんですね。

 

シャー芯の細さ

改めまして、私がアナログイラストを描く際に使っているシャー芯はこちらです。

「0.5」というのは芯の太さを表しています。この芯は、0.5mmということになります。

世の中様々なシャーペン&芯が存在していますが、一番多いのはこの「0.5mm」タイプです。

(もちろん、「0.3mm」や「0.7mm」などのシャー芯&シャーペンも少なからずありますが。)

代表して、現在の三菱鉛筆のユニ ナノダイアシリーズのラインナップをまとめてみました。

「ナノダイアシリーズ」

「0.5mm」が一番種類が多いことが分かります。

(さらに、色の濃さ的には「H」「HB」「B」「2B」が主流ですね)

お絵描きの分野に限った話で言うと、できるだけ「主線(アウトライン)」というものの存在を目立たせたくない、という画風であったり、とても細かい装飾を描く細密画などには、細いシャー芯が活躍するのかな、と思いました。

 

カラーシャー芯の実力は!?

イラストを描く上で、黒色以外の色で主線を描くことを「色トレス」と呼びます。

その色トレスをするために、シャー芯のカラーバージョンがあるかな?と調べてみたら、「カラーシャー芯」を発見しました!

三菱鉛筆(uni)より、全部で7色のラインナップです。

気になって購入しましたので、さっそく試し書きをしてみました。

(下の文字は比較のため「色鉛筆」でも書いてみました。)

「カラーシャー芯vs色鉛筆」

感想を書くと、「カラーシャー芯」は

  • 黒シャー芯と同じように筆圧をかけて書くことができる
  • 細い線を安定して書ける

一方で、「カラーシャー芯」の欠点は

  • 色が薄い

という印象でした。

「色鉛筆」は柔らかいので、先を尖らせてある程度の筆圧で書こうとすると、先が欠けてしまいます。

ですので、細い線を強く書くには向いていません。

「カラーシャー芯」は、恐る恐る力をかけてみましたが、普通の「シャー芯」と同じくらい筆圧をかけても大丈夫でした。

ただ、色が薄く、少々明るめなので、「イラストの主線(色トレス)」としては、使い道が限られるかもしれません。

 

最後に

「シャー芯」と一言で言っても、いろいろな「濃さ」「細さ」「色」がありましたね。

目的に応じて、適したものを選択すると良いですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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